「お客様は神様」は通用しない!不動産業界のヒエラルキー
投資用物件を購入するために業者と接する際に、気をつけないといけないマインドセットがあります。
それは、不動産業者の方が立場が上、ということです。
普段、テレビや洗濯機を買うときは、お金を出している顧客の方が、どちらかというと上位に立つイメージだと思います。
しかし、投資用不動産を購入するときに、その感覚を持っていると、良い物件は購入できません。
なぜか???
違いを一言で言うと、
普段の買い物:大量生産された『負債』を購入する
投資用不動産:一点ものの『資産』を購入する
ということになると思っています。
普段の買い物で買うものは、テレビ、車、ゴルフセットなど、大量生産されて店頭に在庫が積み上げられている『負債』です。
顧客は「負債」を買ってくれるので、顧客が神様。
店員はお客様に、在庫が積み上がっている負債を気持ちよく購入いただくために、
丁寧な接客をし、商品の良さをコト細かに説明し、お金を払っていただくのです。
その範囲においては、お金を出している顧客の方が、関係性としては上位になるでしょう。(上から目線の態度を取るかどうかは別として。)
一方、投資用不動産は、全て一品モノの『資産』です。
業者が販売しているものは『資産』。
しかも、一品モノですので、1つの不動産をAさんとBさんの両方に売ってあげることはできません。
つまり、その「資産」を、誰に売ってあげるのか、その決定権は業者側にあるのです。
ですから、不動産業者の方が立場が上、ということになります。
先日、業者に会いもせずに、メールで物件の紹介依頼や相談を済ませている方がいらっしゃいました。
まぁ、それでもいいのですが、それでは『ゼッタイ』に良い物件は紹介されないですよね・・・^^;
『資産』である不動産を商品として抱えているのは業者。
その商品を、どの買い手に配分するのかを決めるのも業者。
もちろん、必要以上に下手に出たり、媚びる必要はないのですが、
基本的な『上下関係』をわきまえた上で、業者様に
「この物件は、あの人に紹介してあげよう~♪」
と思ってもらえる顧客にならないと、良い物件は買えないわけです。
その点でも、20代の方は向いているのではないでしょうか?
本業で年収1,000万円稼いでいるバリバリのサラリーマンの方や、
会社内において既にある程度の地位についている方ですと、
プライドや自信が邪魔をして、業者に対しても高圧的に
「お金出すのはこっちなんだから、良い物件紹介しろや!」
といったスタンスで接する方もいらっしゃるように思います。
20代ですと、良い意味でそんな心配はないと思うので、(笑)
業者とフラットな良い関係を築いて、年収1,000万円の年配の方以上に
良い物件を紹介してもらえるようになることを目指されると良いと思います。