貸借対照表(B/S)における資産と負債を理解する①
今回は、初心者の方向けに、
貸借対照表(Balance sheet、略称B/S)
について、ご説明したいと思います。
ちなみに貸借対照表は、その見方というよりは、考え方が、
不動産投資を進めるうえで非常に大切です。
ぜひ、ご理解ください。
まず前提として、『資産』と『負債』を知っておいていただく必要があります。
まだ読まれていない方は、先にこちらをご覧ください。
では、貸借対照表について。
まずwikipediaの説明を見てみますと、、、
貸借対照表は、企業のある一定時点における資産、負債、純資産の状態を表すために複式簿記と呼ばれる手法により損益計算書などと同時に作成され、その企業の株主、債権者その他利害関係者に経営状態に関する情報を提供する。
なんのこっちゃ??
という感じではないでしょうか。
大丈夫です。
とっても大切な考え方なので、できるだけ平易にご説明したいと思います。
貸借対照表は、
その人(その企業)が保有している資産と負債の一覧表です。
左に資産の一覧を、右に負債の一覧を書き出します。
ただそれだけ。
ただし、単に箇条書きで一覧化するのではなく、
長方形の『高さ』でそれぞれの規模を表すことで、
資産や負債の大きさやバランスを「パッと見て」わかるようにしています。
(横幅に意味はありません。)
例えば、
- 貯金が300万円
- 借金(奨学金の残額など)が100万円
- 特に目立った資産(不動産など)は保有していない
という方の貸借対照表は、こんな感じになります。
左には、流動資産としての貯金300万円を(青)、
右には、流動負債としての借金100万円を(赤)配置します。
それぞれの高さは、その規模(金額)を表しますので、
資産の高さは負債の高さの3倍になります。
あれっ??
左下に、『純資産』(黄)という箱が出てきました。
この純資産は、
『その人(その企業)が保有している資産の余裕分』
で、資産総額から負債総額を引いて計算します。
上記の例では、
貯金300万円ー借金100万円=純資産200万円
となります。
直観的にもわかりやすいかと思います。
貸借対照表上では、
資産と負債の差額を『純資産』として埋めることで、
左の高さと右の高さを必ずバランスさせます。
なので、英語では『バランスシート』というのです。
以上が貸借対照表の基礎・基本です。
いかがでしょうか?
これなら簡単ですよね!?
次回は、もう少しいろいろなケースのB/Sを見てみましょう。